楽に立てるスプリットスタンス

 みなさん、こんにちは。 前回、ご紹介したつま先を正面に向ける立ち型=スタンスを実践されていますか?  スタンスを腰幅にしてつま先を正面に向けると、拇指球が意識しやすくなりバランスが安定するうえに、骨盤が前方にスライドするのを防止できます。  しかしながら、長時間足を平行にして立っている(=パラレルスタンス)と、窮屈さを感じて疲れてしまうかも知れません。 今回は、パラレルスタンスよりも楽に立っていられるスプリットスタンスをご紹介いたします。        まず、足を前後に開きます。足を前後に開く間隔は、半足分でOKです。 次に後ろ足の踵と拇指球に80%くらい荷重します。 前後に開脚することにより、バランスを崩して後方に倒れてしまうリスクがなくなり、上半身の余分な緊張がとけてリラックスできます。さらに、背骨が理想的なカーブに収まるのです。  この立ち型をスプリットスタンスと呼びます。ひらたく言うと半身立ちです。 ときどき前後の足を入れ替ることがポイントです。そうすることで、身体に偏った負担をかけずに済みます。これは膝痛や股関節痛、腰痛の予防改善にも繋がります。 ぜひお試し下さい。   梶葉

第2回港区役所職員 研修会

昨日、港区役所の職員を対象にした2回目のセミナーを開催。7割ちかくが初めての参加でした。 参加者は保健福祉支援障害者福祉課、保健所生活衛生課、児童福祉相談所、教育委員会事務局などに所属されている方々です。 今回のテーマは、「最適な歩行フォームを身につける」。歩き方が改善されると姿勢や自律神経が整い、慢性的な頚肩部痛や腰痛症、股関節痛、膝痛が改善できるだけでなく、メンタルのコンディションも向上するのです。 どのように腕を振れば、上肢と下肢が連動して動き出すのか。そして、 どうすれば日本人的な前屈み&摺り足のフォームから脱却できるのかなど、ポイントを絞って解説しました。できるだけ身体を動かして感覚を掴んでほしかったので8割が実践形式。エナジー全開で90分間駆け抜けました。 会場の床全面にシートを張って下さるなど、献身的にサポートして下さった職員の方々に心から感謝。来年度は6月に3回目が開催されます。アンケート結果を確認したところ、とても好評を頂いたようでホッとしています。

PRI講習会と中野サンプラザ

3/4〜5は、PRIのセカンダリーコースのインピジメント&インスタビリティを中野サンプラザで受講しました。  初めてPRIの講習を受けたのは6年前。 創始者であるロン・ハラスカ氏の独特な世界観と表現、PRIでしか通用しない専門用語が満載で、当初はついていくのがやっとでした。  教わったことをそのまま臨床で使えるわけではありませんが、それでも新たなエビデンスや方法を学ぶことができます。 インプットし続けていかないと閃きがなくなってしまうので、一生学び続けていきます。 これまで参加した会は、八王子の帝京大学が会場だったので移動が面倒でしたが、今回は6月に解体されるサンプラザ。 サンプラザと隣接する親戚の家に入り浸っていた自分には、サンプラのない中野の景色など想像したくもありません。本当に寂しい限りです。 ラストサンプラ。 色々な意味で深い時間を過ごすことができました。

基本のスタンス

基本のスタンスをご存知でしょうか。 学生時代に直立姿勢(気をつけ)を叩き込まれてきた多くの日本人は、両足を揃えて立つ傾向があります。 しかしながら、スタンスが狭いと床が身体を支える面積(base of spport)が小さくなるため、バランスが安定しずらく上半身も緊張して固まってしまうのです。 基本のスタンスは、股関節の真下に母趾が位置する幅です。いわゆる腰幅というものです。つま先=母趾を正面に向けると、拇指球で床をとらえられるようになり、理想的な姿勢に収まりやすくなります。 一方、つま先を開くと骨盤が前方に抜けて、スウェイバックという不良姿勢に。 内股になると骨盤が過度に前傾して反り腰になります。 ときどきスタンスとつま先を正していれば、最適な姿勢を定着させることができるのです。ぜひお試しください。 梶葉