底から這い上がる

【匙を投げられた患者さん】

10数年前に登壇した神奈川県の鍼灸師会したことがあるのですが、それに参加された鍼灸師さんから慢性疼痛に悩む患者さんを紹介されました。どこの医師にも匙を投げれられてきたそうです。

その方は3年前に椎間板ヘルニアが原因で休職。その後、ひどくなったり軽減したりの繰り返しており、月1回の硬膜外ブロック注射を継続中。痛みが治らず動きが不自由になり、起床後起き上がるのに15分ほど、なかなか靴下も履けず、洗顔が困難な状態でした。

全身の強張りを和らげ、腰痛を治すこと。生活習慣上の癖を知り、必要な筋力をつけることが目的でいらっしゃいました。

 

〈下記の動画はセッション前の歩行の様子です。ご本人が自覚していた部位とは別のところに、姿勢や日常動作の妨げになっている強張りや拘縮、トリガーポイントが点在していました〉

 

【やるべき事をやれば必ず変わる】

施術後は下肢の関節の可動性が回復し、歩行フォームが格段にスムーズになりました。モザイクで表情をお見せできないのが残念ですが、顔つきも格段に明るくなりました。

当然のことですが、痛みの感じ方も軽減しているようでした。次回のセッションまで少し時間が空きますが、今のところ良い状態をキープできているようで、睡眠の質も向上しているとの報告を受けています。

人体は複雑で奥深いものなので、この先どのようになっていくのかは誰にもわかりません。さらにコンディションを上げて、それを維持するためにできる限りのサポートをしていきます。

彼女と同じように、治すことを諦めかけている人にこそマロッズに足を運んで欲しいと思います。