座り方と背中の痛み

背中の片側に痛みがある場合、骨盤が後傾+上半身が回旋した状態で座っていることが疑われます。
上半身が右に回旋して座る癖がある人は、背中の左側に張り感と痛みがでます。
上半身を左に回旋して座る習慣がある人は、背中の右側に痛みと張りがでます。

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この患者さんは、背中の左側がうっ血して大きなコブになっていました。偏った姿勢による筋肉の循環障害による痛みは、患部にアプローチしても対症療法にしかならず、しばらくすると再発します。

根本的な改善には、患部にストレスを集中させない座り方をアドバイスすることです。
姿勢のマネジメントができようになると、大方の症状は徐々に緩和していきます。

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画像は、仙骨を立てて座る方法と呼吸を指導した一週間後のものです。
背中のうっ血が改善されて厚みがなくなり、胸郭全体が薄くなっているのが分かります。

一度の治療よりも日々の積み重ねと、認知行動療法的なアプローチの効果と重要性を示唆しています。