病院で病人になる

本日は、秋田県から81歳の男性が来院されました。
右脚の股関節に先天的な問題があり、長い間、痛みと機能障害に悩んでこられたそうです。

医師からは、「これ以上の事を望むなら、人工股関節の手術しかない」と言われたとのこと。
似たような話を、患者さんたちから山という程聴かされます。

手術など絶対にしたくないと断り、ご自分で色々とリサーチしていたときに、拙書「腰痛はアタマで治す」を購入され、マロッズの事をお知りになられたそうです。

自分で何をすれば良いのか教えて欲しい。
そのアドバイスを求めて、遠路はるばる4時間半かけて来院されました。

本質的な原因は、股関節ではなく足部のアライメントにありました。足関節の回外を修正すると、脊柱の側彎も消失。
大腿直筋と中間広筋の拘縮と癒着を改善すると、股関節のモビリティ、スタビリティが大幅に向上しました。

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※当たり前の話ですが、姿勢も改善します。
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最後に、歪みのパターンから抜け出す為の、ホームエクササイズを指導して終了。

「こんなに動くようになるものなんですね〜。 いゃ、来てよかったなぁ」、そう仰ってお帰りになられました。

全国には、「不要な手術」を勧められて、仕方なく受諾してしまう人、メスを入れたら治ると過剰に期待してしまう人が大勢います。
病院で病人にされて、治るものも治らない…決して珍しいことではないはずです。

今後も、手術を勧められている方や、ドクターショップをされている方などを、一人でも多くヘルプできたらと切望しています。