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関節のこわばり改善

 一般的には、加齢と共に肩関節の拘縮が進行し、可動域と安定性が低下していきます。
関節の可動制限があっても、痛みを伴わないケースもあります。

しかし、肩甲帯と骨盤帯の機能不全(可動域制限含む)は、脊柱と胸郭のアライメント健全性に悪影響を及ぼし、頚部痛や腰痛などを誘因になります。
抜本的な改善には、呼吸パターンへの介入と同時に、四肢の筋緊張を緩和して循環を促すことが肝要です。

指先から体幹部に向かって、軟部組織を丁寧に緩めていくと、手関節ー肘関節ー肩関節ーの可動域が著しく改善されます。
呼吸パターンの変化により、胸郭の形状と肩甲骨の位置が正常化されると、肩甲帯における骨格筋の協調性と連動性が改善され、腕を挙げたときの頭部の位置も変わります。

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  また、副交感神経が活性して全身の筋緊張が緩和されるため、首と肩関節の問題のみならず、腰痛症においても大幅な改善が期待できます。
病院では、シニアの関節拘縮は難治とされてきたが、既存のアプローチに上記の方法などを付加すれば、諦められてきた関節の機能不全の治癒率が高まるでしょう。

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先日も定例の勉強会。
今回は、根城トレーナーにお越し頂いて、発育発達学をベースにした運動療法について御指導を受けました。
徒手療法ではなく、患者さんのコンディションに合わせてエクササイズを選択し、機能を改善させているトレーナーさんたちの体験談や手法は、とても新鮮で勉強になります。

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痛みとうつ

今週9月10〜16日は、厚労省が定めた自殺予防週間。
昨日は、日本財団ビルで社団法人リヴオンの尾角代表にゲスト講師として御招き頂いきました。

テーマは、「死にたいの奥にある声をきく」
自分は「うつに呼吸と姿勢から取り組む」ことの可能性と効果について、体験談をもとにお話しました。

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これまで60企業で、メンタルヘルスに対するフィジカルケアの重要性を説いてきました。
心と体の問題を分けて捉えている心療内科医と産業療法士、一般の人に大変多いのだが、その考え方とアプローチでは根本解決には至らりません。
心を納めている器が体であり、一体になったものが「身」だからです。

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18年間で延べ4.2万人の患者を診てきましたが、たかが腰痛、たかが頚の痛みであっても、慢性化すると心が疲弊して折れてしまうだけでなく、自尊心が保てなくなります。
痛みのトラウマが本来の姿勢と生活動作フォームを破綻させ、非効率な体の使い方が脳にインストールされてしまいます。
これが腰痛を再発させる負のループを形成し、痛くて休職→復職→休職→離職のパターンを繰り返すことになります。
「私だって痛むときはあるけど、頑張っているのよ」と、周囲の人たちに言われるようになる。職場でも家庭でも理解されず孤立していきます。

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長引く痛みで生活が壊され、死にたいと考えている人と、どれだけ会ってきたことか。
それでも、体を痛める姿勢や動作の癖、貧しい呼吸を改善する方法を会得して、自力で痛みを予防してコントロールできるようになると、誰もが元の輝きを取り戻します。

これは腰に限ったことではなく、全身の不調に当てはまること。
例えば、新型うつと呼ばれる首や肩の凝りに起因したうつ的症状は、椅子の背もたれの縁を活用して、後頭部と頚の間にある後頭下筋群をほぐすだけで大幅に改善できます。
こんな些細なセルフケアだけで、感情と自己を定位する感覚が蘇り、フラつきやめまい、浮遊感、目の奥の痛みが改善できるのです。

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心が病んでいるからうつになるのではなく、体が疲れきって許容量が小さくなっているから、うつになってしまうのではないか。自分はそう考えています。
心を元気にさせるためには、心の器である身を元気にさせることから始めるのが道理でしょう。

昨日は参加者の方々に、地に足をつけること、呼吸のデトックス効果を体験してもらいました。

10本の指で救える人数は限られているので、今後も執筆や講演を通じて、出来るだけ多くの人に、自分の体を労わることが、心と魂の癒しになることを伝えていきたいと思います。

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手紙

昨日、秩父宮ラグビー場でNTTコム(シャイニングアークス)対 SUNTORY(サンゴリアンズ)の試合を観てきました。

日本A代表の合宿で臨時コーチを務めさせてもらうなど、ラグビー界とは関わりがあるのに、一度もスタジアムで試合を観たことがありませんでした。

競技場のエントランス付近にある関係者受け付けで、チケットが入った封筒を受け取ると、手紙も同封されていました。

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メッセージを伝えるだけなら、親指1つで事が済む時代に、あえて筆をとる意味と重さを感じます。
ラグビー界きってのnice guyとは聞いていたが、こういう素敵なことを、さり気なくやれるアスリートは、そういない。
金選手が、多くの人に愛されている理由がよくわかります。

自分の仕事には様々な側面があり、相手によって価値とプライオリティが変わります。とても大事に思ってくれる人もいれば、そうでない人もいます。
己の力に対して、「たかが」という冷めた見方と、「されど」という熱い気持ちの両方を、バランスよく持っていることが大切だと思います。

こういう手紙を頂くと、色々な事が報われて、明るい気持ちになれます。
そして、これが自分の仕事なんだと誇りに思えます。
何のために頑張るのか、一枚の手紙が気づかせてくれています。