20170105-Jornal Nikkey Shimbun p6 Samurai 16

腰痛持ちの賢い暮らし方 その2

【人生で最も痛い経験】

 昨年の8月、ひどい坐骨神経痛を19年ぶりに味わいました。左側の尻とすねの外側が、なにをしていても激しく痛み、夜も眠れないほどでした。ずっと犬に噛まれているような強烈な痛みです。

 若い頃から腰痛持ちで、10代のときに6回もギックリ腰を経験していますが、その頃の痛みと比較すると、今回の痛みの方が遥かに辛いものでした。

 どんな治療をしても改善しなかったのですが、1ヵ月くらいすると痛みと痺れは、徐々に消失していきました。
「もう、2度とあんな思いはしたくない」そう思っていたのに、それから1ヶ月も経たないうちに、再び悪夢が訪れたのです。

 8月の激痛よりも、さらに激しい痛みで、20メートルも歩くことができなくなりました。コンビニで支払いを済ませる間、痛みに耐えられずにしゃがんでしまうほどの痛みが、尻とすねの外側に拡がりました。

 就寝中、何度も痛みで目覚めてしまい、寝不足の日々でしたが「腰痛改善スペシャリスト」という肩書きを背負っていながら、腰痛で仕事を休むわけにもいかず、いつも通り腰痛で悩んでいる人たちの治療を継続していました。

 その月の下旬に、エジプトへ旅行に行くはずだったのですが、泣く泣く断念して、病院で20年ぶりにMRIを撮ることにしました。検査結果の画像を見たとき、これが自分の脊柱なのかと愕然としました。

 骨と関節が完全に変形し、脊髄と神経根が椎間板ヘルニアにより4カ所で圧迫されていたのです。画像から年齢を推測すると80歳くらいの状態です。

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正常な脊椎と椎間板

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椎間板の水分が抜けて黒ずみ、飛び出している私の椎間板

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同じく自分の画像。ヘルニアが脊髄を圧迫している様子がわかる。椎間板が極薄になっているため、すべり症に発展するリスクが高い。

 16年間、休まず毎日12時間患者の体を治療してきた結果、自分の体に何が起きていたのか、思い知らされた瞬間でした。そして、この先どうやって、この腰をもたせれば良いのかと考えました。(つづく)